一人で淋しくゴールしたけれど、俺の心は秋の空並みに晴れやかだった。
だって、嬉しかったんだ。
普段は「大丈夫、大丈夫」と、場の雰囲気に合わせて強がるまどか先輩。
でも今はこの俺に、弱さをさらけだしてくれたから。
俺のことを、前よりも信頼してくれたのかな?
自分の感情を伝えてもいい相手だと、認識してくれたんだろう。
フフフ、本当に嬉しい。
午前中の競技が終わり、俺はまどか先輩のもとに走る。
でも残念。
そこに、俺の居場所なんてものはなかった。
「もう、まどかぁぁぁぁ~~ 体育祭の競技が始まってもいないし、心配したじゃんかぁぁぁ~」
涙を浮かべた親友のモモさんが、まどか先輩に抱き着いていたから。



