帷くんは秘め事が大好きらしい



自信なさげに視線を地面に逃がした、まどか先輩。

俺は紡いでくれた言葉の理解が、追いつかない。

夢なのか現実なのかさえ、わからない。


ボケボケで立ち尽くしながら

――綺麗だなぁ

風に舞う黄金色のイチョウの葉を、眺めてみたりして……



あれ?

今、まどか先輩の口から聞こえてきたよね?

どうしようもなく大好きだって。

俺のことが。


聞き間違え?

そんなことない。

大切な人が紡いでくれた、宝物のような言葉。

俺の耳が聞き間違えるなんて、絶対にあるわけがないんだから。



俺の心の中に、イチョウの葉を全て吹き飛ばすくらいの突風が吹く。

闇色に染まっていた俺のハートが、キラキラと虹色に煌めきだした。


あふれんばかりの幸せが、つま先から駆け上がってくる。

目の前で恥ずかしそうにうつむいているまどか先輩が、愛おしくてたまらない。