帷くんは秘め事が大好きらしい



シーンと静まり返った学園内。

マイクの声が聞こえなくなっても、私はしゃがんだまま動けずにいる。


脳が考えるのを諦めボーっとしていると、頭上からイヒヒと笑い声が聞こえてきた。



「ほ~らいた。恥ずかしい自分をさらけだす覚悟を決めて、一人の女を愛し抜こうとしてる奴が」


なぜか東条くんは、秋空に負けないほどのさわやか笑顔。



それって……

帷くんが本当に、私のことを好きってこと?



「そんなはずないよ。だって私、帷くんに衣装を破られて……」


「今朝、帷から事情を聴いた。今までの行動全て、川島を守るためだって」


「でっ、でも……帷くん、大人気モデルだよ……」


「だから?」


「私は一般人だよ。可愛くないし、とりえもないし、私なんかよりもっとふさわしい人が……」


「バーカ!」


「ん?」