帷くんは秘め事が大好きらしい



『俺の拾ったお題、なくてはならない物って書いてあるんです』


それなら水でもティッシュでもスマホでも、何でもよくない?

適当に誰かから借りて、ゴールを目指しなよ。




『大好きです! まどか先輩!』



……ひゃっ?!



『保健室で寝ているまどか先輩に、キスをしようとしてごめんなさい。大好きって気持ちが暴走してしまいました』



えっ、ええっ?

これって現実?

夢じゃないよね?


『俺の軽率な行動のせいで、まどか先輩が悪口を言われて。それなのに、たくさんの非難の声から、守ってあげられなくて。本当に本当にごめんなさい』



全校生徒に聞こえるように、謝らなくても……



『俺にとってまどか先輩は、一生そばにいて欲しい大切な人なんです。俺と一緒にいると、この先も酷いことを言われるかもしれない。でも、まどか先輩が傷ついた時には、俺が全力で慰めるから。悲しみを感じさせないくらい、俺が全力で溺愛しつくしてみせるから。お願い、まどか先輩。今すぐ俺のところに来て、俺と手をつないで、一緒にゴールまで走って!』