「アハハ……東条くんの彼女さんが羨ましいよ。大好きな人に、特大な『いいね』を押してもらえて」
「いいね? 何のことだ」
「東条くんは、わからなくていいよ。欲張りな私が、ずっと頑固に集めてきたものってだけだから」
「まぁいい。俺が言いたいのは、川島はもっと、大事な人を見ろってこと。相手の心の中まで、しっかりとな」
「大事な人の……心の中まで?」
「この学園には、俺以外にもいる。相当の覚悟を持って、好きな女を愛し抜こうと決めている、カッコいい奴が」
ん?
誰の話?
総長様は、何が言いたいの?
あれ?
いつの間にか私、涙が引っ込んでる。
心に突き刺さっていた痛みが、少しだけ楽になった気がする。
東条君の、のろけ話のおかげかな?
私に何を言いたかったのかは、さっぱりだけど。



