帷くんは秘め事が大好きらしい


「今思うと俺がガキすぎた。自分の考え以外は排除だって躍起になって。独りよがりで突っ走って。やりたい放題の文句ぶつけたい放題。俺、生徒会長として暴走しまくってたよな?」


あっ……うん。

東条くんをなだめるのに、ものすごく苦労したのは事実だけど……


「彼女に言われんだよ」


「東条くんの?」


「副会長だった人に、ちゃんと感謝をしなきゃダメだって。返さなきゃいけない恩がたくさんあるんだから、救ってあげてって」


お互い顔すら知らないのに、私の心配を?

なんて心が清い彼女さんなの?


「ここまで言われて俺が何もしなかったら、美織(みおり)に愛想つかされる。あいつが側にいてくれないと、俺は生きる意味がなくなるんだ」


みおりちゃんって言うんだ。

好きな子の名前を、こぼしちゃったからかな?

隣に座る東条くんが、恥ずかしそうに首の後ろを抑えてる。

暴君総長様も、案外かわいいとこがあるのかも。


「川島、ありがとな」


「えっ?」