チクっと痛んだ私の心。
楽しそうな帷君の笑い声を聞くたびに、チクチクチクって。
痛みの原因がわからなくて。
考える気も起きなくて。
スルーでいいかと思いながら廊下を進む。
その時、隣を歩くモモちゃんが呆れ声を放った。
「やっぱり男は、一途がいいよね。一人を一生、愛し抜く的な」
どうやらモモちゃんには、帷くんが「女好きのどうしようもない男」に見えてしまうらしい。
「彼女を溺愛しまくってることで有名な俺様総長の方が、世界中に恋人を作ろうとしている人よりも100倍いいよ。まどかもそう思うでしょ?」
私の腕を掴み、私の歩みを止めるモモちゃんに、同意を求められてしまった。
立ち止まり、私は天井を仰ぐ。



