帷くんは秘め事が大好きらしい


『何か言ってくる前に、私が説得行脚(あんぎゃ)に回ったわよ。スポンサーからOKをもらえてなかったら、キミに報告の電話なんか入れてない』


「でもこのまま俺をモデルとして使い続ければ、雑誌の売り上げは……」


『帷さ、うちの雑誌のコンセプト、ちゃんとわかってるよね?』


もちろんです!


「10代の恋、全力で応援します!」


『その通り。10代ってなかに、帷も入ってるんだけど』


「……えっ?」


確かに、俺は高1ですけど……

読者ではなく、雑誌の作り手側の人間で……


『麗姫はね、10代の恋を応援!って言いきってるの。しかも全力って言葉までつけて。それなのに、起用してるモデルには恋なんてするな? はぁ? 麗姫に携わる大人たちが、言っちゃいけない言葉でしょうが』


「……編集長」