帷くんは秘め事が大好きらしい


はぁぁぁぁ~


好きな人を救いたいのに、解決策が見つからない。

下手に動けば動くほど、まどか先輩の立場が悪くなってしまう。

俺は、どうすればいいんだろう……



窓にかかった、青いチア服に手を伸ばす。

俺の手でズタズタに切り裂かれた1着。


まるで、まどか先輩が負った心の傷みたい。

罪悪感に襲われ、申し訳なくてたまらない。



とりあえず今は、多目的室の床を片づけよう。

散らばっているスパンコールやレースをほうきで集めなければと、掃除用具ロッカーに向かって歩いていると、ポケットにしまってあったスマホが震えだした。

ディスプレイには『麗姫・編集長』の文字が。


仕事の連絡かな?

モデルとしてのプロ意識を取り戻し、俺は凛とした声をスマホに吹きかける。