「私、どうしても踊りたいんだ」
自分でチア衣装を着て、生徒みんなに知らしめたい。
帷くんが考えてくれたチア衣装が、プロが生み出したくらい芸術的に素晴らしいってことを。
仕事と学業の両立で多忙すぎる帷くんが、体育祭のために一生懸命考えてくれたんだもん。
それにね……
「私も一緒に踊らせてよ。高校最後の体育祭だよ。大好きなモモちゃんと由乃ちゃんと、素敵な思い出を作りたいんだ。アハハ~」
「こんな時にも笑顔って…… 体育祭は全学年が集まる行事だし、どんな嫌味を言われるかわからないんだよ」
「平気、平気。モモちゃんと楽しく踊るのに夢中で、みんなの顔なんて見れないと思うし」
「……平気って、あんたね」



