寝ているまどか先輩の首元まで、俺は掛け布団を引き上げる。
まどか先輩は目をつぶったまま、ふわっと口元を緩めた。
ほんと可愛い寝顔。
カシャ!
脳内スクショ完了!
心の宝箱の中に、大事にしまっておこう。
じゃあね、まどか先輩。
そろそろ教室に向かおうと、俺はカーテンに手をかける。
その時、まどか先輩のまぶたがうっすら開いた。
ゆるんだ口元から洩れたのは、小鳥のさえずりのような可憐で残酷な声。
「……まつおか……くん?」
フッ、なんだよそれ。
悲しみが強すぎて、ため息が鼻から洩れたんだけど。
夢の中でも会いたい相手は、やっぱり松岡先輩なんだ。
俺じゃなくて残~念。
そっか、そっか。
大好きでたまらないのか。
松岡先輩のことが……



