帷くんは秘め事が大好きらしい



プロのモデルとして、芸能人として、色恋沙汰はご法度だってわかっていたはずなのに……

俺はどうしようもないほどのダメ男。


初めてできた大好きな人を瞳に映すたび、俺のだけのものにしたくなる。

彼女の笑顔も寝顔も泣き顔さえも、独占したくてたまらなくなる。


好きな人に触れたら、理性のストッパーが外れる。

そんなことは、簡単に想像ができた。

なのになんで俺は、欲望のままに手を伸ばしてしまったのだろう?


――愛おしい人の体温を感じたい。


寝ているまどか先輩の額に、俺は手をのせた。


撫でたくてたまらない。

全ての指を下にずらしていき、頬の弾力をいつくしむ。



ねぇ、まどか先輩。

今すぐ俺を、夢の中に引きずりこんでよ。


現実では一緒にいられない。

自分の想いすら、俺は伝えられない。



どうしようもないほど、まどか先輩のことが大好きでたまらない。

行き場のないこの想い、どうしたらいい?