大好きな人に会いに来たはずなのに、足がすくむ。
傷つきたくなくて、カーテンを開ける勇気が湧き出てこない。
だからといって、ゆっくりしている時間もないわけで。
保健室の先生が戻ってきちゃったら最後、まどか先輩の顔も見ぬまま教室に戻ることになるわけで。
ドキドキと恐怖で心がぐらつく中、俺はカーテンを掴んだ。
少しだけ開けた隙間から、中をのぞく。
ベッドで仰向けに寝ているのは、まどか先輩だ。
トレードマークのポニーテールは、ほどかれている。
綺麗な寝顔に吸い寄せられるように、俺はまどか先輩の真横まで進んだ。
間近でじっくり見ると、まどか先輩の顔は西洋ドールのよう。



