「うわっ、やばっ、保健室?! だってまどか先輩、キレッキレにチア踊ってたんでしょ? 元気なら行く意味なくない?」
「ベッドんとこのカーテン閉めきって、二人でこもっちゃったって」
「マジかぁ…… 恋仲だったのかぁ……」
「東条先輩がキレると、あの二人が止めに入ってたし。誰が見ても、お似合いの美男美女カップルだよ」
「まぁ、祝福もんだよね~ 反対する子、いなそう~」
「うんうん。あっ、予鈴鳴ってる」
「ほんとだ、教室に戻ろう」
ゆったりチャイムにビートをプラスするように、女子達の足音が遠のいていく。
俺も教室に向かわなきゃ。
わかっているのに、俺は校舎裏から動けない。
足に力が入らないのは、心臓が不気味に震えているせい。
今の話って……



