秋の冷たい風にあおられ、背中に震えが駆けあがる。
まさか、そんなはずは!
極度の心配に襲われ、動悸が止まらない。
えっと……
どういう……こと?
この前、俺のマンションに来てもらった時。
まどか先輩に、彼氏なんていなかったはずだけど。
俺は校舎に隠れたまま、女子達の会話に聞き耳を立てた。
「私は初耳だよ。あの先輩たちが付き合ってるなんて」
うんうん、俺もです。
「さっき中庭でね、キレッキレにチアを踊ってたまどか先輩を、松岡先輩が連れ去ったんだよ。俺の彼女、返してもらう的なかんじで」
「きゃぁぁぁ~。ワイルド副総長、来たぁぁぁ~。松岡先輩の強引なとこ想像するだけで、キュン死しそうだよ~。で、その後は?」
「二人仲良く保健室。隠れて着いていった子が、見てたらしいよ」



