帷くんは秘め事が大好きらしい



RINEのメッセージ交換だけじゃ、物足りない。

直接声を聴を聞いて、視線を絡めないと満足できない。

何より俺自身の手で、まどか先輩を笑顔にしたい。


そのために、ちょっとくらい無理させてよ。

今夜は幼稚園児並みに早く、布団に入るからさ。


「体育祭が近づいてるんだよ」


「……行事かぁ。学園のパンフレットに、そんなこと書いてあったなぁ」


「芸能人だって、高校生活を楽しみたい。衣装づくりを手伝いたいんだよ。わかって、マネージャー」


ハンドルに頬杖えをつき、「う~ん」と唸っているマネージャー。


「まぁ~、そうだよなぁ。帷は子供の頃からモデルやってて、放課後も友達と遊べなかったもんなぁ」


車の外に立つ俺に顔を向け、かわいそうな子を見るような視線を突き刺してくる。