はっ! まずい!
ここは保健室だった。
静かにしなければいけない場所。
それなのにカーテンの外にいる養護教諭に聞こえちゃうくらいの音量で、アハハって笑っちゃったし。
……すみませんでした。
心から反省をして、椅子に座る松岡くんに視線を飛ばす。
松岡くんって、話すと面白いんだね。
知らなかったなぁ。
キレた総長をなだめてもらう時くらいしか、接点がなかったから。
椅子から立ち上がった松岡くん。
「午後の授業はさぼっていい。俺が許す。だからちゃんと寝ろ」
そう言って、私の額を拳で軽くごついた。
フフフ、許すって。
「松岡くんって、先生じゃないよね?」
「老け顔って言ったら、ベッドから蹴り落とす」
確かに、彫が深くて大人っぽい顔立ちだけど……
「老け顔なんて、そんなこと思ってないから」



