「先生、ベッド借りるから」
「あら珍しい。東条くんじゃなくて、松岡くんが使うの?」
「俺じゃないです。川島さんです」
えっ? 私?
「あら、後ろに川島さんもいたのね。どうしたの? 顔色が悪いみたいだけど」
私、そんな酷い顔をしてる?
「気分がすぐれないのね。いいわ、保健室で休んでいきなさい」
「あっ、あの……私は別に……なんともなくて……」
今すぐ、中庭に戻りたいなって。
「チアのダンス、立ち位置も決めておきたいから……寝ている場合では……」
「はぁ?」
ひぃえ!
さささっ、さすが暴走族の副総長。
冷たい目で睨まれちゃった。
眼圧が鋭すぎ。
「ダンスなんて、やってる場合じゃないだろ」
ベッドに横になろうとしない私に、しびれを切らしたらしい。
松岡くんは私の上靴をはぎ、強引に私をベッドに寝かせると
「倒れないか心配になるから、ちゃんと寝て!」
頭まですっぽり。
掛け布団で私を覆いつくした。



