帷くんは秘め事が大好きらしい

閉じかかったまぶたが、カッと開く

睡魔が逃げていったのは、私の腕を掴む彼の威圧感に、圧倒されてしまったからだろう。


何が何だからわからない。

アザになりそうなほどの強い力で、私の腕は握られている。

だから私の足も、止まらないわけで。


……どうしよう、チアの練習の途中なのに。


自分のことが無責任に思えて、私は歩きながら後ろを振り返った。

それなのに、中庭では……


「まどか、行ってら~」


自分の想い通りになったと言わんばかりの満足顔で、モモちゃんはニヤつきまくっているし。


「キャァァァ! まどか先輩と副総長が!」


「恋の邪魔をしちゃダメだよね?」


「応援してま~す!」


女子の皆さんも、浮かれ顔で私に手を振ってくれている。