純情純真を貫いてきた王太子ジオは、可愛い花嫁を迎えてついにお色気視点が開花し始めるお年頃だった。 『ベッドまでの最短距離は、えっちなデートから!』 余計なことしか言わない父、レオナルドの声がしっかり頭にこだましてジオは情けない。 (聞きたくないのに、きちんと実行してしまっている素直な俺がいる!) 暗殺任務で心が曇るステラに対して、ジオは自然な恋々が胸に芽吹き始めていた。 「あの、ジオ様……」 「ん、何?」