ユア王女を猫可愛がりするキドナ国王は、憤って髪を振り乱して癇癪を起こすユアの背中を撫でてなだめた。


(お国の事情で婚姻なんて、ユア王女様もお気の毒)


ステラは耳で情報を拾うも、そこにいないもののように振舞う。一般市民の一ヶ月の給料分と同じ価値のある一杯のお茶をテーブルに並べた。


(しかもお相手はあのカルラ国だものね)