ステラはカルラ国がキドナ国とは全く違う文化を生きているのだと理解し始めた。


(カルラ国はみんな穏やかで。お金のためにイライラしていなくて、何もかものんびりしているんだ)


ステラのために隣をゆっくり歩くジオは、ステラの顔を覗き込んで紫色の瞳を太陽に反射させた。


「天気良いから青々湖で遊ぼう!」

「あお、あお、こ?」

「青い湖ね!」


口を横に広げてさっぱり笑うジオは、何の裏もなくて、暗殺をもくろむステラは罪悪感と胸キュンで複雑に胸が痛かった。


(国王様のご尊顔は眩しいばかりだったけど、ジオ様は笑うとお可愛らしい……って、違う、違う……)