「あ!ステラ来た!」 ステラが木の影から覗いていたことに気づいたジオが走ってきて、にっこり屈託なく笑ってくれる。 「あ、花冠、可愛い!花もいっぱいだね。町の人たち皆はしゃいでたでしょ?」 「はい、良くして頂いて」 今、殺すぞと誓ったばかりなのに、ジオの爽やかな笑顔にステラの胸は勝手にキュンと恋々な音を鳴らす。 「ジオ様、遅くなってしまって申し訳ございません」