勢いよく泣き始めたステラにジオの胸が恋々のときめきをお知らせし続けていた。 ジオは立ち上がってあたふたし、ステラの白い艶やかな髪をくしゃっと手でなでなでして落ちつかせる試みに出た。 (泣いても怒らない。ますます優しい……私、身代わり花嫁で) ステラは優しく撫でられて、彼の誠実さが胸に恋々を鳴らし続けて痛かった。同時に罪悪感で胸が大きく膨らんだ。 (この人を殺しに来たのに……!!)