ジオもサーシャも国民と着ているものは変わらない。夫婦の寝室も庶民的なのはそういうことかとステラは合点がいった。 もし豪華絢爛な王族暮らしがあたり前のユア王女が嫁いで来ていたら、発狂したかもれない。 サーシャは薄紅色の美しい髪を揺らして、ステラの腕に抱えられた花と、頭上の花冠を見て笑った。 「町の人たちにいっぱい歓迎されたね!」 「お金もないのに、もらってしまって恐縮で……」 「いいのいいの。みんな新しい隣人に世話焼くのが好きなだけなの」