祭壇に大きく飾られた肖像画にステラは目を奪われる。 肖像画に描かれている真っ赤な翼の腕を持った彼は、鳥顔人胴の「鳥人間」だ。 「その方はカルラン様って言うのよ」 「ひ!」 ステラが突然の声に驚いて顔を左右に振ると、すぐそばに薄紅色の髪を靡かせた可愛らしく若々しい女性が立っていた。彼女は光満ちる明るい声で笑った。 「ステラちゃん!私、ジオのお母さんのサーシャよ。よろしくね!」 「お、王妃様!」