キドナ国出身のステラは、カルラ国民との常識がまるで違って目を丸くした。 何をするにもお金、お金、お金のキドナ国で育ったステラにはカルラ国民の方が非常識に見えた。 「あ、あの、ではお金なしでご飯はどうやって食べるんですか?」 「食堂に行けば食べられるよ?」 (お金がなくても生きていける?!) 新鮮に咲く彩り豊かな花を両手に抱えて、ステラはぽかんとした。 「困ったことがあれば何でも言うといい」 「カルラ国は隣人を大切にするからね」