ジオにはくしゃくしゃにしたドン引き顔を見せていたルキナだが、顔を整えた。 ジオの後ろから登場した背の高い神級美男子レオナルドに、ルキナは元気な声を出す。 「レオ様ー!おはようございます!」 「おはよう、ルキナ」 レオナルドはジオと同じ銀髪を風に揺らして、デカい手でルキナの頭をぐしゃぐしゃに撫でる。 レオナルドは四十路も越えようかという男だが、美貌が衰えを知らずさらに増す男であり、カルラ国の国王。 つまり、ジオの父親である。