あまりにときめいてスンと顔を引き締めるジオは、ステラの言葉をじっくり待った。ステラはもじもじとか細い手を伸ばしてジオの固い手に自ら触れた。 ステラが握りたい素振りを見せるので、ジオはためらいなく彼女の細い手を握る。 「あの、ジオ様……私、今まで人の言いなりで生きてきた気がします」 潤んだ瞳でジオを見上げるステラは、大事なことを話してくれようとしているのがわかった。