カルランはステラの光が灯った瞳に胸が高鳴った。水面の上に鎮座するカルランの前に、二人は並んで座る。
「我に何を仕掛けようと言うのかのう?弱き者たちよ」
あからさまに見下した笑みで、赤い翼の腕を振るったカルランは愉快に笑った。ジオが口火を切る。
「カルラン様を脅してでも、トリィを探して記憶を見せてもらいます」
「アッハハハハ!やってもらおう」
人間大好きなカルランは、ひ弱な人間の頭を使った試みは大好物だ。カルランは人間の泥臭さも酷く愛している。
(カルラン様はとても楽しそう……本当に人間が好きなんだ)
ステラは愉快愉快と大きくくちばしを開けて笑うカルランの弱みを見つけていた。
青々湖の青空の下で、願いを賭けた神との交渉が始まった。



