泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─


「え、ステラのこと好きなんじゃ」

「だから、ステラの身と引き換えならば、願いを叶えても良いと言うておる。

ステラを持って帰れぬのなら、

我が力をふるう意味もない」


カルランは己の利益が最優先だ。水面の上にどっかり座り、偉そうに腕を組んでふんぞり返った。ジオの眉間がヒクついた。


「好きな相手には笑ってて欲しいからの献身とかないんですか?」

「お主はステラが泣いておると嬉しいのだろう?」

「余計なことまで知ってるなぁ!」