泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─


ステラは希望に顔を上げて、ジオと見つめ合った。


母もステラも母娘で異常に鳥に好かれやすい体質だ。キドナ国で一人になった病床の母は、きっとトリィと会話していたはずだ。


「その鳥、トリィを探してくれませんか?カルラン様」


ジオの依頼に、カルランは両腕の翼を組んだ。


「トリィとやらを探すのは容易い。我なら記憶も共有できる」

「それなら……!」


カルランは湖畔の上で空を見上げて、首をぐりっと回してつまらなそうにくちばしをカチカチ鳴らした。


「じゃが、それをして我に何の利益がある?」