泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─



「ほう、よくわかったな。見事な観察眼じゃ!」


カルランは赤い翼の両腕を広げて風を起こしながら愉快に笑った。


「我は鳥の神獣。


どの鳥も我がしもべじゃ。


目、耳に記憶、意識さえ借りることもある」


パッと顔を明るくしたジオは、うつむきかけていたステラの顔を覗き込んだ。


「もしかして、ステラのお母さんの最期を見ていた鳥がいるかもしれない!ステラのお母さんも鳥に好かれたんだよね?」


ジオが明るく問いかけると、ステラはコクコクと首を縦に振った。


「ずっと母と仲良しだった子がいます!私たちはトリィって呼んでました!」