カルラ国が封印されても、カルラ国の中に違和感は何もなかった。
外からの刺激がなくなっただけで、カルラ国には全てが揃っていた。
美しい大地に、満ちた水源、豊富な穀物に、優しい人々。
カルラ国は変わらず豊かだ。
だが、安穏に暮らし始めたカルラ国民の中で、ステラだけはまた引きこもった。
母の喪失に打ちのめされたステラはジオとも最低限しか口を利かなかった。
ただ静かにずっと、泣いて可愛そうなステラをジオは抱き締めて眠るだけの日が続いていた。
「はぁあーーー!!俺ってステラのために何もできなーい!」
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