カルラ国民たちは上空に浮かぶジオを期待を込めて見つめていた。


静かにその時は訪れる。


カルラ国と外の国との境界に置かれた石碑たちが星座を結ぶ線のように引き合い、紫色の光を放った。


「俺は生涯かけて、この国で君を守るよ」


始まりの朝焼けを背負ったジオは腕に抱いたステラを甘く見つめてキスを贈り、


パチンと封印の音を鳴らした。