空高くまで上ったジオは、朝焼けが染みる空を見つめてレオナルドに言葉を零した。 父親に己の覚悟を聞いて欲しかった。 「レオ、人間じゃない奴に、ステラを傷つけられるのは俺には耐えられない」 眉間に皺を寄せて哀し気に笑ったジオの言葉をレオナルドは受け止めた。 「ステラを守るためだけに、俺はカルラ国を封印する」 息子の固い覚悟を受けたレオナルドは、仮面の向こうで大きく笑った。 「カルラ国は隣人を大切にする。 その本質は、一人一人が、自分の隣りにいる大事な人を一人一人守っていくことだ」