ジオが意識を落としたステラを抱き上げて空へ階段を上って行く。キドナ国王都上空には、マスクをつけたレオナルドが迎えに来ていた。 もうすぐ夜が明ける。 朝焼けが滲む空の上で、ジオはレオナルドをまっすぐ見つめた。 国を出て行ったときよりも、さらに精悍な顔つきになった息子の肩をレオナルドは抱いた。 「どうだった」 「間に合わなかった」 「そうか。お帰り二人とも。よくがんばった」 ジオに抱かれてぐったりしているステラの頭をレオナルドは大きな手で撫でた。