ユア王女の人生で、誰かと目が合うのはこれが最後となった。 「や、やめてお願いここから出して!」 「お前、やめてって言われてやめたことある?」 「ごめんなさい、私、謝るから待って!!」 「お前のやったことが、謝るで済むと思ってるところがもう、 お前人間じゃないよ」 ジオはステラ抱いて一歩踏み出した。もう引き返さない。 取り残された護衛たちは数時間後には解放された。 だが、ユア王女だけは 永遠に見つからなかった。