泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─


今言えるなら、どうしてあの時言えなかったのか。行きたくないと、母を返せと泣き喚いて暴れるべきだった。


(言いなりになるんじゃなかった!こんなことになる前に、私はもっともっともっと言い返すべきだった!戦うべきだった!)


言いなりに身代わり花嫁になった後悔に泣き崩れたステラに、ジオは寄り添った。


ステラはあの日の自分の不甲斐なさを責める。だが、言い返したところで何も変わらなかった可能性は高かった。


(こんな恐ろしい奴が、本当にこの世にはいるのか)