このままいけば、キドナ国王都の背中側にある切り立った山壁に激突するルートのようである。 びくびく首に抱きつくステラを抱き寄せて、ジオは指をパチンパチンと連続で鳴らした。 「やるしかないから、やるけど!」 ジオは二人の身体の周りにぶ厚く立方体に盾魔法を巡らせて、山壁への衝突に備えた。 「もうちょっと優しく送ってよサーシャ!」