国王レオナルドは跪く愛息子の頭を撫でた。 「覚悟はあるか?」 「ある」 「できるのか?」 「できる」 「わかった。こっちの準備は任せろ。行ってこい」 ジオの清々しい返事を受けて、レオナルドは許可を出した。 ジオの隣に立ち尽くしていたステラの頭をレオナルドはわしゃわしゃ撫でまわす。 「ステラ、カルラ国は『隣人を大切に』する」 「ぞ、存じてます」