両手で鼻から下を覆って恥じらうステラを、ぎゅうと抱き締めて、ジオは顔を覗き込んだ。


「さっき焦っちゃって、聞けなくてごめん。ステラの話聞かせて?俺ずっと、ステラの秘密、聞きたかった」


早くステラを手に入れたくて焦れていたジオはやっと落ち着いて、ステラの話を聞く態勢に入った。


「はい……」


ステラはついに秘密を明かす時が来てしまったとキュっと縮んだ心臓が痛んだ。

ステラは覚悟を決めて口を開く。もう、大好きなジオに黙っておけることではない。


「実は私、本当の王女かは怪しいところで。本物のユア王女の身代わりに嫁いで来ました」