ジオはステラを片腕に抱いて軽々と抱えたまま、星が巡る空をカンカン足音を鳴らして走った。


「ジオ様、ジオ様、落ちます。落ちます落ちちゃいますよ」

「落とさない、絶対。俺のこと、信じて?」

「はわわわ!」


森が小さく見えるほどの高さにつくられた盾魔法の道の上を、ジオが悠々と駆けていく。


ジオには見えているのだろうが、ステラには透明な盾魔法の道は不安でしかない。ますますジオの首にぎゅっと抱きついた。


(あーーもうぎゅって、かわいー俺の俺の俺だけのステラー!!)