ジオの大好きなカルラ国にステラが馴染むのは嬉しい。なのに、ステラの魅力を万人が知っていくのはジオには苦い味だった。
ステラ独り占め禁止とサーシャに小声で言われたジオは、こういうことかとジワジワ首を締められる。
純真で通してきたジオを蝕む嫉妬が、胸を圧迫して苦しかった。
「ジオ様?どこか具合でもお悪いですか?」
「ステラ放っとけよ。そいつステラを独り占めできなくていじけてるだけだから」
「もう、俺お前のこと初めてマジで嫌になった今……」
「ハッハ!私はお前のことからかうの楽しくて仕方ねぇよ!」
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