「おー!いいじゃん待ってたのそれだよそれ!お前もっと汚れて泥まみれになって穢れてゴミ屑になれ!」
「言うことがキツいんだよなお前」
ルキナがジオの明らかな変化にクセのある黒髪を揺らして感心した。優しいばかりの男だったが、ステラに恋してついに悪い側面が生まれる兆しが見えてきた。
男を見せる時がきたのかとわくわくしてしまう。
ジオは立ち上がってルキナを真剣に見つめた。
「俺、今までステラが話してくれるの待ってた。ステラの抱えてるものがなくなってから、って思ってたんだ。男の俺から言うと重圧かけて狡いかなって思うと言えなかった」
「え、何の話これ?」



