「ジオ様、あとどれくらいでしょうか?」 「もうすぐ、カルラン様の祠だけど疲れた?背負う?」 「いえ、大丈夫です!カルラン様にお会いできたらなって楽しみで何度も聞いてしまってすみません」 (そんなにカルラン様に会いたいんだ。カルラン様の姿の目撃情報とか、20年前にあったきりなのに可愛い) ウキウキするステラの白い頬が薄紅色に染まって興奮しているのを見ると、ジオは和みに和んだ。 だが、緩み切っているジオの警戒網は鈍ってはいなかった。 「あ」 「え?!」