「へ?!口説く?」 「そんな嬉しくて可愛いことばっかり言う花嫁をさ、放っておく夫とかいないんだよ?いくら優しくても優しくできないよそんなの」 「は、はい?」 ジオの言いたいことがイマイチわからずに、ステラは曖昧な返事をした。 ジオはステラの許可を待たずに小さな身体を両腕で抱き寄せてしまった。 ステラが未だにジオに秘密を話してくれなくても、もうジオの自分勝手な大好きが弾けて我慢できなかった。 (小さい、可愛い、細くて折れそう。でもずっとこうしてたい)