優し過ぎると揶揄される己に劣等感さえ抱いていたジオだった。 だが、優しくしてくれて救われたと、彼女の綺麗な微笑みをもらった。 ジオが今まで優しくあれたことに 誇りと意味が生まれた。 「私の夫が、ジオ様で良かったです。それこそ毎日思ってます。 私にはもったいないって」 ステラが握ってくれている手を握り返して、ひょいと身体を起こしたジオが起き上がった。 「俺のこと口説いてる?」