ジオの話に夢中だったステラは足元がお留守になってつまづいてしまった。ジオが軽々支えてくれて、転ぶことはなかった。 ジオはステラの手を握って爽やかな風を背負って笑う。 「手、繋いでてもいい?ステラまた転びそう」 「あ……はい。お世話かけます」 「全然。むしろ嬉しい」 繋ぎたいだけの手に言い訳をつけて、ジオはステラの手を握る。