赤い鳥は満足したのか飛び立とうとするので、ジオが指を鳴らして盾魔法の間を抜けさせてやった。飛んでいく赤い鳥を見送って、ステラはヨシと頷いた。


(カルラン様にお母さんを救ってもらえるよう、お願いしてみよう!)


暗殺よりも神頼み!の道を見つけたステラは、足もすっきりして慣れない夜営でもグーグー眠れたのだった。


ジオは無防備に眠るステラの隣で、ステラの甘い声を反芻し続ける幸せで惨い夜を過ごした。